読んだ本の感想をつづったブログです。


警視庁公安部・青山望 一網打尽 (文春文庫)
警視庁公安部・青山望 一網打尽 (文春文庫)
濱 嘉之
文藝春秋 2017-12-05

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警視庁公安部・青山望シリーズの第10作。

青山が妻の文子と京都の祇園祭に行ったところ、コリアンマフィアのスリ集団がチャイナマフィアに射殺される事件を目撃してしまうところから話が始まる。

北朝鮮や中国によるサイバー攻撃やマフィアによるランサムウェアを用いた仮想通貨の詐取、国際情勢などもあってコリアンマフィアがチャイナマフィアの支配下に入りつつある状況など、必ずしも報道されるとは限らない犯罪やテロに関する話が扱われている。

芸能界におけるチャイナマフィアやコリアンマフィアの影響、半グレの扱いづらさ、仮想通貨の暴落が国際的な意図が絡んでいた可能性なども出てきて、世界はさまざまな危険に満ち溢れていることを思い起こさせる。

敵としては青山らが逮捕した袁偉仁のいとこに当たる袁劉翔というコンピュータ技術者崩れの悪人が登場し、小物な気もするが今後出所してくるであろう神宮寺武人などとの関連もあるので、さらに話は複雑になっていくのかもしれない。

青山とカルテットを組む藤中、大和田、龍らもそれぞれ持ち味を出していて、中でも博多好きで出張の際は「博多克範」と自称する藤中の濃さが存分に出ているところが面白い。






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殿といっしょ 11 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
殿といっしょ 11 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
大羽快
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戦国武将を題材とした4コマギャグ漫画の、最終巻となる第11巻。

長宗我部の土佐統一戦の終盤の話と、本能寺の変の後における秀吉、家康、上杉景勝、真田昌幸らのやり取りの時代が中心に扱われている。

中でも、秀吉と石田三成、大谷吉継、加藤清正といったお笑いにこだわりのある人々、主君の上杉景勝をいじり倒す直江兼続、そして北条、徳川、上杉、羽柴といった勢力を手玉に取る昌幸と人質として目立ちすぎる幸村などが印象に残る。

これまで関わっていなかった組み合わせのネタが面白く、それまでの2巻くらいの微妙さをカバーできたのではないかと思う。
私にとっては珍しく全巻読破した漫画のシリーズと言うことになり、それだけ好きな作品だったということなのだろう。






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ブラタモリ 12 別府 神戸 奄美
ブラタモリ 12 別府 神戸 奄美
NHK「ブラタモリ」制作班
KADOKAWA 2017-12-15

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ブラタモリ (2) 富士山 東京駅 真田丸スペシャル(上田・沼田)
ブラタモリ 4 松江 出雲 軽井沢 博多・福岡
日本人のおなまえっ! 1


NHKで放送されている教養バラエティ番組「ブラタモリ」を書籍化した作品の第12巻。
2回以上にわたって放送した回が多かったのか、他の巻よりも少し少ない別府、神戸、奄美の3箇所が扱われている。

別府では8種類の温泉があって江戸時代は村別に分かれていたことや、多様で豊かな温泉が出る背景には2つの断層に挟まれていて各地域に多い鉱物の違いが成分の違いにつながっていることなどが書かれている。
明治時代に金山が見つかったが湯気で採掘できなくなって遊園地に改装された話や、港湾の整備が発展につながった話が興味深い。

神戸では古代から良港として知られていて、その背景として風を防ぐ六甲山地、波から守る和田岬、大河がなくて水深が深いこと、「赤道まで腐らない」水に恵まれたことなど、いくつもの要因が重なっていることに軽く驚かされる。
そして外国人の雑居地になっていた神戸とそれまでの港町だった兵庫が天井川の湊川で区切られていたことが開港後のトラブルを減らしたことや、その後湊川などの天井川を付け替えての土地造成の話も面白い。

奄美ではソテツ、土地の鉄分を活かした大島紬、黒糖、棚田、ハブが人間から自然を守った役割、マングローブ、マグロの養殖などが扱われている。
知床や富士山などでも感じたが、自然の要素が強いところはブラタモリの魅力がやや出にくいような気もする。

今年の4月からはこのシリーズに出てきた近江友里恵アナウンサーが朝の情報番組「あさイチ」のMCになるそうで、ブラタモリからは卒業になるのかと思っている。
また別のアナウンサーが担当されるのかもしれないが、番組は継続してほしい。






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官僚に学ぶ勉強術 (マイナビ新書)
官僚に学ぶ勉強術 (マイナビ新書)
久保田 崇
マイナビ 2011-12-23

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私が官僚1年目で知っておきたかったこと


キャリア官僚として内閣府や経済産業省、その後は陸前高田市の副市長などを務めた人物による、自身の経験を元にした勉強の方法を語っている作品。

当然と言えば当然だが、試験に合格するための勉強と試験に合格した後の勉強は別物だと語っていて、試験の合格を目的とするのであれば過去問を多く説いて解答の仕方に慣れたり、傾向を分析していかに少ない努力で結果を出すかという話をしている。

そして試験日からの逆算しての計画の立て方や、勉強する場所を選ぶ効果、低下したモチベーションを上げるための方法なども書かれている。
この中では自分が受け取って嬉しかった「褒メール」(お礼とか褒めてくれたメール)を読み返す方法が挙げられていて、確かに何度も読み返した記憶があり、「その通り!!」と強く思った。

その後は法律や英語と言った学科の話もなされていて、その分野に関心がない人は読み飛ばしてもいいかもしれない。
ただ、法律と経済は公務員試験だけでなく宅建や行政書士のような資格試験で多く出題されているため、学ぶことで広く応用が効くというくだりが興味深い。

「勉強とは特殊な才能がない人間の唯一の武器である」とか「勉強しないことで失うもの」、「T型人間を目指せ」など、勉強の本質に関する話もされていて、このあたりで心に響くところが多かった。

まずまず興味深く読むことができたかと思う。





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世界で1000年生きている言葉 (PHP文庫)
世界で1000年生きている言葉 (PHP文庫)
田中 章義
PHP研究所 2012-05-02

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十代に贈りたい心の名短歌100 (YA心の友だちシリーズ)


世界各地を訪れて活動し続けている歌人による、それぞれの地域で長く伝えられた言葉を紹介して自身が経験したエピソードとともに語っている作品。

それぞれの言葉は味わい深いものが多く、国情を考え合わせることでさらに意味が深くなるものもある。
例えばカンボジアのところで「10人の知識人は、1人の熟練者にかなわない」という言葉が紹介されているが、この国ではかつてポル・ポトが知識人を虐殺したこともまた史実で、なんとも言えない気持ちになる。

苦しい状況を救ってくれそうな言葉、慢心を戒める言葉、価値観にしばられている自分に気づかせてくれる言葉など、多くの種類の言葉が収録されているのはためになる。

ただし、言葉に続けて書かれている著者が経験したエピソードの話はあまり面白く感じなかった。
著者の気持ちが言葉に乗らずに空回ったのか、私の感性と合わなかったのかはよく分からない。





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